「日本一きびだんご」ってご存知でしょうか。
桃太郎が描かれた縦長のパッケージ。中を開けると、団子というには長方形すぎる板状の、オブラートに包まれた茶色いお菓子。
私が子供の頃によく母に連れられて行っていたスーパーのお菓子コーナーに置いてあったんですよね。これを見つけたら毎回買ってもらって、家に帰って大切に食べていました。
ちょっとマイナー?
子供の頃に一番好きだったお菓子を挙げろと言われたら迷わず「日本一きびだんご」を選ぶほど私はこのお菓子が大好きだったのですが、夫はなんと知らないそうで。聞くと「日本一きびだんご」を見たことも食べたこともないというのです。
確かに結婚して夫の地元に引っ越してからは、どこのスーパーでも見かけませんね。取り扱い店舗に地域性があるものなのかと思いきや、近頃は私の地元のスーパーでも見かけなくなってしまいました。姿を消してしまった「日本一きびだんご」。今でも売ってるスーパーあるのかなあ。あってほしいなあ。
というわけで「日本一きびだんご」はザ・メジャーなお菓子というわけではなさそうです。
実は北海道のお菓子
「きびだんご」といえば岡山かと思いきや、実はこれ北海道の銘菓だそうです。見た目も、岡山の求肥に包まれた吉備団子とは全くの別物です。なんてったって長方形ですから。
ではなぜ「きびだんご」なのか。「日本一きびだんご」を製造している天狗堂宝船さんのHPに答えがありました。
この名前は【事が起きる前に備え、団結して助け合う】から「起備団合」として発売されました。
北海道開拓にあたった屯田兵の携帯食に由来したことから、北海道開拓時の助け合いの精神と、「きびだんご」が誕生した大正12年に起こった関東大震災復興の願いが込められています。
なるほど。吉備ではなく「起備」、団子ではなく「団合」。
パッケージの桃太郎がますます岡山を連想させるがそうではなく、そもそもは「起備団合」が起源であると。響きが似ている「きびだんご」と、お供と共に団結して鬼退治に向かった桃太郎がイメージにピッタリ重なったというわけでしょうか。
なんともいえない食感
「日本一きびだんご」の味ですが、こんな味だ!とはっきり形容できるものが浮かびません。実際に食べたのも子供の頃ですから30年も前です。黒糖でもクルミでもない、なんともいえない甘さがあったことを覚えています。その独特の風味が鼻に抜ける感じも思い出します。
オブラートがまた懐かしいんです。小さい頃、薬を飲むときによく包んでもらったな。
あとはめちゃくちゃ歯にくっつくんですな。ハイチュウに似たような食感。しばらく口の中に残るので、ここは好き嫌いが分かれるところかもしれません。
ネットで発見!
スーパーでは見かけなくなった「日本一きびだんご」ですが、今は便利な時代ですね。ネットでちょいと検索すれば出てきました。ああ懐かしいこのパッケージ。
あのなんともいえない味をもう一度楽しみたいし夫にも食べてみてもらいたい。
賞味期限も製造日より180日と長めなので、非常食としてストックしておくのもいいかもなーと考えるはまママでした。