※爬虫類(トカゲ)の写真が出てきます。苦手な方はご注意ください
我が家で暮らすアオジタトカゲうなどんのお話です。今でこそ元気に過ごしていますが、お迎え当初は寄生虫による下痢症状がありました。駆虫までの経緯をまとめておきます。
始まりは緩めのうんち
うなどんは昨年4月にお迎えしました。その頃から便が緩めでした。飼い主としてその時点で気付くべきでありました。
が、レオパ以外の爬虫類を飼うのは初めてで、おまけにうなどんはお水をよく飲む。レオパの水飲みシーンは本当にレアで数えるほどしか目撃したことがないのに対し、アオジタうなどんは毎朝必ずゴクゴクと水分補給する姿を目にします。
拒食するわけでも体重が減っているわけでもなかったため「水分が出てるのか、アオジタはこんなもんなんかな~」と軽く考えてしまっていました。
徐々に下痢っぽく
お迎え2か月後くらいまでは緩めの便だったのが、次第に下痢になる日が出てきました。うなどんは一日1回排便しますが、普通の硬さの便は数回しか見たことがなく大抵がゆるめ、たまに下痢っぽい状態となっていました。
それでも食欲はあり体重も増えており、レプラーゼ(爬虫類用の腸内細菌サプリ)をご飯に加えて様子を見ることにしました。
しかし一向に良くなる気配もなく、むしろ下痢の頻度が増え、ついに一日2回も下痢した日が。のんきに構えていた自分を呪いました。受診が必要なのは明らかだったので、すぐさま便を採取し通院の準備をしました。
動物病院にて寄生虫と判明
エキゾチックアニマル対応可を謳っている動物病院ですが、いかんせん珍しいペットであるためアオジタトカゲを診てもらえるのか事前に電話で問い合わせました。「専門外ではあるから正確な診断はできないかもしれないが、それでもよければ診ることはできる」とのことでした。近くに他の病院もなく以前レオパを診てもらったこともあったため、そこへ連れて行きました。
持参した便を先生に確認してもらうと、原因は寄生虫でした。顕微鏡の映像を見せてもらいましたが、それはもう小さな黒い影がたっくさん動き回っておりました。ちょうどどうぶつの森に出てくる魚影のようなやつです。それが画面いっぱいにうじゃうじゃとうごめいております。
先生も「これは数が多すぎる。本来ならもっと少ない。出血もしているため、寄生虫に負けそうになっている」とのこと。うなどん出血までしていたのか。きっと痛かったよね。病院に連れて行くのが遅くなって本当にごめん。こんな飼い主でごめん。うなどんに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
寄生虫がいる理由
そもそもなぜ寄生虫がいるのかというとうなどんはWC個体だからです。WCというのはWild Caughtの略で、つまり野生の個体ってことです。寄生虫問題はWC個体の宿命と言ってもいいでしょう。(ちなみにブリーダーなどによる繁殖で生まれた個体はCB個体といい、寄生虫などのリスクはよほど管理が悪くなければ滅多に無いようです)
ショップにいたときから既にお腹に寄生虫はいたのでしょうが、お迎えによる環境の変化からストレスを感じ増殖してしまったのかもしれません。そうだったらますますうなどんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
駆虫薬を開始
病院で駆虫薬を処方してもらい、毎日ご飯に混ぜるかシリンジであげるようにとのことでした。
ご飯はトカゲブレンドフード(GEX)とフトアゴヒゲトカゲフード(ビバリア)を交互にあげており、いずれも水でふやかします。駆虫薬は液状なのでフードに染み込ませてあげれるんじゃないかとそれぞれ試してみたところ、トカゲブレンドフードよりもフトアゴフードのほうが適していることが分かりました。シロップのようなとろみのある薬ですが、スポンジのように吸水性のあるフトアゴフードにしっかり染み込んでいきます。足りない水分を後から足して、いざうなどんへ。
初日はいつもと味が違うことに戸惑い、少し残してしまいました。シリンジの出番かなと考えつつも翌日同様にあげてみると、なんときちんと完食してくれました。アオジタは食いしん坊な子が多いため、うなどんも食欲には勝てなかったようです。かわいいな。
駆虫薬を始める前は二日に1度のご飯だったので、投薬開始からは毎日食べてもらえるように1回の量を半分弱に減らしています。
効果てきめん
投薬開始から4日ほどで普通の便が出るようになってきました。寄生虫が確実に減っている証拠です。なによりこんなに早く効果が出るなんて。
もっと早く受診すればよかったと後悔していましたが、手遅れになる前で本当に良かったです。もしかしたらショップにいたままでも寄生虫が増えていたかもしれないし、そうなったら病院なんて連れてってもらえなかったんじゃないかと考えると、うちに来てよかったとうなどんも思ってくれるかなと前向きに捉えることにしました。
初診から2週間後に再度便を持参し先生に確認してもらうと、寄生虫の数がかなり減っていました。下痢もしていないので、薬の頻度をあと1週間は毎日、次の週は2日に1回、その次の週は3日に1回と、徐々に減らしてぶり返さなければ終了でいいとのことでした。
治療費
計2回の通院でかかった費用は
初回3300円
2回目1870円(便のみを持参)
の計5170円でした。
たった5千円ほどです。それで駆虫できるんです。素人見解ですが、寄生虫が猛威を振るう前、つまり早ければ早いほど駆虫に要する期間も短くなるのではないでしょうか。もし便に異常があるとき、特にWC個体は体重減少や拒食が無くても迷わず速やかに動物病院を受診することをお勧めします。
受診して良かった
うなどんにとって良かったことはもちろんですが、飼い主にとっても便の後処理が格段に楽になりました。
いくら可愛いわが子でも下痢便の処理はやっぱり大変です…ただでさえアオジタは手足が短く体を引きずって歩くためうんちまみれになりやすいのに、下痢だとさらにUhhh…といった状態になります。下痢便まみれのうなどんを温浴、その間にケージ内を掃除、汚れた水入れやシェルターなどの洗浄を行います。言うのは簡単ですがまあまあ大変です^^; 可愛いわが子のためなのでもちろん文句を言ってられませんが、やっぱり大変です。
きちんと固さのある通常の便になってくれたのでうんちまみれになる頻度も減り処理がめちゃくちゃ楽になりました。
現在の様子
およそ1か月半の駆虫生活を終えてから半年経ちますが便の状態も良好です。たまにバナナやクロコを食べすぎると少ーし緩くなるくらいです。体重もお迎え時からおよそ2.5倍に。立派なアオジタトカゲに成長してくれました。
爬虫類は鳴かないですし不調があっても分かりにくいこともあるので、これからもわが子達の健康観察は怠らないようにしたいですね。