主婦ゲー人生

とあるゲーマー主婦の日常

付き添い入院の実態:辛かったことや大部屋ストレス

 本ページは広告が含まれています

長男(3)が肺炎で7日間入院しました。現在は無事に退院して元気に過ごしています。

入院初日は付き添い部屋が空いていなかったため2日目から付き添い始めたのですが、振り返ると辛いことも多く乗り越えた証として感想を残しておこうと思います。

なお入院までの経緯はこちらの記事で紹介しています。

hamamama.hatenadiary.jp

辛かったこと

「帰りたい」と連呼

入院が決まる前の診察段階から「帰りたい帰りたい」と泣いていました。検査のため鼻から綿棒を突っ込まれたり採血で羽交い絞めにされたりと、病院=痛くて怖い場所という認識になってしまったのでしょう。

入院し始めは1時間に30回ほど「帰りたい」と涙目で訴えていました。日を追うごとに訴える回数は少なくなっていったものの、お家が恋しい気持ちはずっとあり続けました。

幸いなことに入院した病院にはおもちゃがたくさんあるプレイルームがあり、そこにいる間は楽しく遊んで息抜きできていました。部屋でゲームをするときも笑顔が見えました。ですがときどき思い出したように「帰りたい」と呟きます。

「帰りたい」と訴えられる度にこちらも心が苦しくなります。もちろんいちばん辛いのは長男です。「もう少しで帰れるからね」「一緒に帰ろうね」と長男に、そして自分に言い聞かせていました。

注射の悲鳴が聞こえてくる

点滴や採血のときは長男だけ処置室に入り親は外で待つことになるのです。針を刺されるところは見えませんが、長男の悲痛な叫びが聞こえてきて「代わってあげたい」と何度も思いました。悲鳴を聞く度に心がえぐられるようでとても辛かったです。

3歳の長男の小さい手にぐるぐる巻きで点滴の管が繋がっているのはなんとも痛々しい光景でした。ですが治療のため、元気にお家に帰るためには必要なことです。「よく頑張ったね」と何度も褒めて、「頑張ったからお家に帰れるようになるからね」とたくさん励ましました。

親は一人しか付き添えない

長男が入院した病院は、付き添い入院の場合は面会ができず付き添い交代のみ可能でした。つまりパパとママが交代するだけなので3人で同時にいられないのです。

パパが来たらママが出ていく。ママが来たらパパが帰ってしまう。「パパとママと3人がいい」と泣く長男。「ここに3人は居られないの」と説明してもなぜそうなのか理解できず泣いてしまいます。そりゃそうだよね、家なら当たり前にパパとママと揃って会えるもの。家族の当たり前ができない辛さがありました。

入院食が好みじゃない

普段から野菜嫌いの長男ですが、体調を崩してからさらに好き嫌いが加速しました。ところが入院食って栄養バランスを考えて作られているため、野菜を使ったメニューが多いんですよね。

そのため入院中は主にパンと白米と汁物(汁のみ)を食べていましたが、できるだけ多くを食べてもらいたかったので、取り除ける野菜はできるだけ除けました。野菜蒸しパンの野菜をほじくり出したり、野菜オムレツは卵だけより分けたり。普段なら「野菜もしっかり食べなさい」と言うところですが、入院中の今はとにかく何でもいいから食べられるものを入院食から摂取してという気持ちでした。

私が自分の朝食用に買ったパンなどを欲しがりますが、入院食以外は食べてはいけない決まりなので非常に気を遣いました。長男の寝ている間に食べたり、長男が嫌いそうなメニューを自分の食事に選ぶようになりました。

 

大部屋ストレス

個室にすると入院費が跳ね上がるため大部屋を選択しましたが、個室ではないであろうストレスが多くありました。

部屋で電話ができない

電話をかけるには部屋を出なくてはいけません。同室のお母さんのなかには部屋で電話している方もいましたが、ルールとして電話は部屋の外でしなければなりませんでしたし、マナー的にもいかがなものかと思いました。

もし個室で夫や長女とテレビ電話が気軽にできたら寂しい気持ちも紛れたかもしれません。

小さな音・声しか出せない

小児病院のため大部屋も子供との付き添い入院の方ばかりなので、ある程度の話し声やテレビの音などはお互い様という感じでした。大人であればテレビやゲームもイヤホンを付けられますが、子供なので小さな音で楽しむようにしました。同室の他の方も同様でした。

スマホはマナーモード、テレビやSwitchはごくごく小さな音に絞ります。もし個室なら音量もいつも通りで楽しめただろうなとは考えましたが、長男が聞こえないなどとグズらなかったのは助かりました。

「帰りたい」と泣いてしまうときはやはり周りに気を遣いました。なんとか泣き止ませようと励ましたり病室の外に出たり。個室だったなら…と考えてしまいます。

他の子供の挙動が気になる

咳が気になるとか泣き声がうるさいとかは小児病院ゆえお互い様な部分も大きいのですが、消灯時間を過ぎても普通に話している声なんかは少し気になりました。あと隣の子がカーテンをめくって覗いてくるのだけは毎回イラっとしました。親が見ていないタイミングでやってくるあたりも狡猾だなーと。

トイレ・シャワーが共用

トイレは廊下にあり他の大部屋とも共用です。お腹が痛いときに限ってトイレが空いていないのはかなり辛かったです。さらに長男が私にべったりだったためトイレにも付いてくるので、大をしたとき「ママうんちくっさ!」と大きな声で言われたのは恥ずかしすぎるしまじでやめろって思いました。

シャワーは予約制で一人20分と決まっていました。子供も看護師さんに預けているためゆっくりシャワー浴びようなんて考えませんが、時間制限があるとなんとなく焦ります。

4人部屋で洗面台1つ

洗面台も共用で4人部屋(付き添いの親を含めると8人)に1つでした。使う頻度はそんなに高くないですが、歯磨きや洗顔のタイミングを見計らう必要がありました。個室なら好きな時に好きなタイミングで使用できるのでいいですよね。

 

付き添い入院って大変

こうして振り返ると入院って改めて大変だと感じます。さらに大部屋での入院は個室なら感じないであろうストレスが多いです。お金に余裕があったなら個室を選択したでしょう。もし大部屋が埋まっていて病院都合で個室になった場合は差額ベッド代がかからなくて嬉しいですね。

付き添い入院、大変だったからこそ一緒に乗り越えた長男との絆が深まったようにも感じます。そう考えると悪いことばかりではなかったのかな。